こんにちは、台湾在住7年・ライターのかどやんです。
中国語を上達させる上で発音記号を正しく読める事は、とても重要です。
とは言っても、ローマ字のピンインと違って、ボポモフォは記号なので覚えるのに苦労しますよね…
でも大丈夫です!
この記事では、ボポモフォの習得方法とコツについてまとめました。
どうやって覚えればいいかわからない…
そんな時に、参考になれば幸いです。
ボポモフォとは何ぞや?については、「台湾の発音記号ボポモフォとは?ピンインとどちらを覚えるべき?」の記事を参照ください。
ボポモフォの習得目標
ボポモフォの習得といっても、実際に使いこなせるようになるためには上記2つの目標をクリアする必要があります。
400音を正しく発音できるようにする
まずは発音記号を正しく読めるようになることです。
正しく読める=通じる
発音学習というと、子音・母音を勉強して終わりと思われがちですが、これは間違いです。
子音と母音を組み合わせた約400音を正しく発音できるようになる事が発音習得のゴールです。
残念ながら、発音の習得に近道って存在しないんですよね。
地道にコツコツと積み上げていくのみ。
楽しようとすると、通じない原因になってしまい後で苦労する羽目になるのでおすすめしません。
逆にいうと、最初に発音さえ習得してしまえば、あとはぐっと楽になります♪
発音記号を覚えて文字を打てるようにする
また、発音が出来るようになって終わりではなく、文字を打てるようにしなくていけません。
私は発音を覚えたらメールもバンバン打てるようになると思ってましたが、そうでもなかったです…苦笑
タイピング練習と同じで、キーボードの配列を覚えて地道に練習する必要があります。
ボポモフォ学習の順番
上記2つの目標を達成するために、下記の順番で学習するのがおすすめです。
- 子音・母音・声調をそれぞれ覚える
- 子音・母音の組み合わせ約400音を一つずつ練習する
- 発音できるようになったら、打てるように練習する
①子音・母音・声調をそれぞれ覚える
まずは中国語の音を構成している「子音・母音・声調」を覚えます。
因みにボポモフォの子音は21個・母音は基本母音16個+複合母音22個です。
更に、音のトーンを表す声調が4声あります。
特に声調に関しては、音声を聞いて真似をしてを繰り返し徹底的に練習します。
それぞれについては下記↓の記事に詳しく書いていますので、参照ください。
②子音・母音の組み合わせ約400音を一つずつ練習する
母音・子音・声調に慣れてきたら、今度は子音+母音の組み合わせを順番に練習していきます。
必ず、一音一音正しく発音できるようになるまで練習する事です。
発音練習は地味なので、正直辛くてしんどいです…
でも、ここで踏ん張れるかが、後々の中国語学習に影響してきます。
私は途中で一度嫌になり発音を飛ばしましたが、全く通じず一からやり直しました…
それぞれリンク先のページに発音の仕方と音声を載せていますので、参考にしてみてください↓。
単母音
ㄚ | ㄛ | ㄜ | ㄝ |
a | o | e | ê |
※「ㄝ・ê」は単体もしくは「一・i」「ㄩ・ü」と一緒に発音(子音+ㄝ(ê)の組み合わせはない)
複母音
ㄞ | ㄟ | ㄠ | ㄡ |
ai | ei | ao | ou |
鼻母音
ㄢ | ㄣ | ㄤ | ㄥ |
an | en | ang | eng |
介音(半母音)
一 | ㄨ | ㄩ |
i(yi) | u(wu) | ü(yu) |
複合母音(一・i)
一ㄚ | 一ㄛ | 一ㄝ | 一ㄞ | 一ㄠ | 一ㄡ | 一ㄢ | 一ㄣ | 一ㄤ | 一ㄥ |
ia(ya) | io(yo) | ie(ye) | iai(yai) | iao(yao) | iu(you) | ian(yan) | in(yin) | iang(yang) | ing(ying) |
複合母音(ㄨ・u)
ㄨㄚ | ㄨㄛ | ㄨㄞ | ㄨㄟ | ㄨㄢ | ㄨㄣ | ㄨㄤ | ㄨㄥ |
ua(wa) | uo(wo) | uai(wai) | ui(wei) | uan(wan) | un(wen) | uang(wang) | ong(weng) |
複合母音(ㄩ・ü)
ㄩㄝ | ㄩㄢ | ㄩㄣ | ㄩㄥ |
üe(yue) | üan(yuan) | ün(yun) | iong(yong) |
≫子音+ㄩㄢ(üan) / ㄩㄣ(ün) / ㄩㄥ(iong)の発音はこちら
③発音できるようになったら、打てるように練習する
メールを打てるようにするための練習ではありますが、この練習をすることで音が頭にどんどん定着していきます。
また台湾人は反り舌発音をしっかりしないので、耳から聞いた音と発音記号にちょっとズレが生じる場合が…
例えば、「誰」は「ㄕㄨㄟˊ」なのでシェイに近い音に聞こえるはずですが、台湾人は限りなく「セイ」に近い音で発音します。
この音のズレを一つ一つ確認する上でも、タイピング練習はとても有効です。
1.参考書を準備
参考書は今手元にあるものでOK。
今回は「說出好中文」で練習していきます。
2.スマホにボポモフォ(注音)と拼音のキーボードを追加
このやり方は、ピンインで学習する場合でも有効です。
最初にピンインとボポモフォのキーボードどちらも追加しておくと便利ですよ♪
(今回は、iPhoneでのやり方を解説します。)
- ボポモフォ:中国語(繁体字)注音
- ピンイン:中国語(簡体字)拼音
※拼音は、アルファベットの配列がそのままで使えるQWERTYがオススメです
これで無事に追加できました。
私は、ボポモフォ(注音)メインで使用しているので、繁体字は注音と手書きバージョンを入れています。↓
使いやすいようにアレンジしてくださいね♪
3.メモを開いて実際に打つ
キーボードの設定ができたところで、早速実践です。
まず、アプリのメモを開きます。(メモがわりに普段使っているアプリがあるならそれでokです。)
今回覚えたい単語・文を用意。
ボポモフォを覚えたいならボポモフォ有のもの、両方なら下記のようにピンイン・ボポモフォ両方載っているもの。
最初は一日3~5個くらいで無理なく続けられる量がおすすめです。
慣れるまでが大変ですが、1週間もあれば慣れてきますので、頑張ってください。
わからなければ、再度本を見て確認して打ちます。
最終的に、すべての文を本を見ずに打てたらOKです。
これを毎日繰り返していきます。
まとめると、
- 今日覚える単語OR文を3〜5つピックアップ
- 前日分の打てなかった文と新たに覚える文を、まずはボポモフォ(ピンイン)見ながら声調も意識して打つ
- 本を閉じてさっき打った漢字を見ながら打ってみる
- 覚えられていない場合は、もう一度本を見て打つ
- 間違えずに打てるようになったらOK!
- 最後に日本語訳を見て、文の意味を理解する
私は下記のように管理しています。
後から見直すときに便利なので、カテゴリー別にページをわけると◎。
そして、どの文が一発OKでなかったのかわかるように、印をつけています。
これはなぜかというと、自分の苦手な音だからです。
例えば私の場合、「ㄧㄣ:yin」と「ㄧㄥ:ying」の区別が苦手です。
見て頂いてわかるように、案の定「明 (ㄇㄧㄥˊ:ming2) 」を打つときに間違えています。
こうやって印をつけていくことで自分の苦手な音をあぶり出し、発音するときも意識するようになります。
学習時間は、1日だいたい20分~30分くらいでOKです!
継続していくと、面白いくらいに簡単に打てるようになります。さらには、自然と文を覚えていますよ♪
ボポモフォ習得方法まとめ
ボポモフォ習得方法のおさらい↓。
- 子音・母音・声調をそれぞれ覚える
- 子音・母音の組み合わせ約400音を一つずつ練習する
- 発音できるようになったら、打てるように練習する
発音の学習って、地味ですぐに成果が出ないので途中で挫折しがちです…
でも、ここで踏ん張れるかが中国語習得のキーポイントとなります。
私はオンラインで発音を教えていますが(現在育休中)、やっぱり真面目に一音一音確実に発音できるように頑張っている人が伸びます。
遠回りのようで、実は一番の近道なんですよね。
最初は区別がつかない音も、繰り返し何度も意識しながらインプットし続ける事で違いがわかるようになりますよ♪
参考になれば幸いです。
それでは、また〜♪
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