台湾の発音記号ボポモフォとは?ピンインとどちらを覚えるべき?台湾在住私の場合

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ボポモフォ 中国語

こんにちは、台湾在住7年・ライターのかどやんです。

いざ台湾の中国語(台湾華語)を勉強しようとしたら、ピンインの他になにやら変な記号が漢字の横にある…

ピンインしか知らないと、この記号は何ぞやと戸惑いますよね。

この記号は「ボポモフォ(bopomofo)」と呼ばれ、台湾で使われている ”発音記号” です。

台湾人はピンインではなくこのボポモフォを普段使っています。

今回は、台湾の発音記号「ボポモフォ」の種類について解説致します!

参考になれば幸いです。

ボポモフォとは一体なに?

冒頭でも触れましたが、「ボポモフォ(bopomofo)」とは、台湾で用いられている発音記号のことです。(注音符号とも言われます)

頭文字4文字「ㄅㄆㄇㄈ」から、ボポモフォと呼ばれています。

一方で、中国(普通話)で使われている発音記号のことを「ピンイン(拼音)」といいます。

ボポモフォ(注音)の種類

ボポモフォは、「子音が21個」と「母音が16個(母音+半母音)」あります。

ボポモフォ一覧と音声チェックはこちらからどうぞ。

ボポモフォの子音とは?

子音とは何かというと、例えば日本語でいう「ば・ba」の ”b” の部分にあたるのが子音です。

子音は音を作り出す出だしの部分であり、口の開け方・作り方に特に注意が必要です。

子音の種類

無気音有気音鼻音摩擦音側面音
両唇音ㄅ:bㄆ:pㄇ:m
唇歯音ㄈ:f
舌尖音ㄉ:dㄊ:tㄋ:nㄌ:l
舌根音ㄍ:gㄎ:kㄏ:h
舌面音ㄐ:jㄑ:qㄒ:x
反舌音ㄓ:zhㄔ:chㄕ:sh
ㄖ:r
舌歯音ㄗ:zㄘ:cㄙ:s

ボポモフォの母音とは?

一方で母音とは、日本語の「ば・ba」の ”a” にあたる部分です。

日本語同様に、母音は単体でも一つの音になります。

ボポモフォの基本母音は「16音」ですが、これ以外にも複合母音が22音あります。

※基本母音は母音13音+介音(半母音)3音を合わせて16音

母音の種類

aoeê
単母音
aieiaoou
複母音
anenangeng
鼻母音
er
特殊母音
i(yi)u(wu)ü(yu)
介音(半母音)
一ㄚ一ㄛ一ㄝ一ㄞ一ㄠ一ㄡ一ㄢ一ㄣ一ㄤ一ㄥ
ia(ya)io(yo)ie(ye)iai(yai)iao(yao)iu(you)ian(yan)in(yin)iang(yang)ing(ying)
複合母音(一・i)
ㄨㄚㄨㄛㄨㄞㄨㄟㄨㄢㄨㄣㄨㄤㄨㄥ
ua(wa)uo(wo)uai(wai) ui(wei)uan(wan)un(wen)uang(wang)ong(weng)
複合母音(ㄨ・u)
ㄩㄝㄩㄢㄩㄣㄩㄥ
üe(yue)üan(yuan)ün(yun)iong(yong)
複合母音(ㄩ・ü)

※「一ㄛ」と「一ㄞ」はほとんど使われない

子音+母音の組み合わせは約400個

中国語の音は、基本的に「子音+母音」で一音が形成されています。

よって、子音だけ母音だけを覚えても個々の音を正しく発音できる訳ではなく、子音+母音を組み合わせた約400音を習得する必要があります。

日本語の場合は約100の音があり、普段この100音を使って話している事になります。

中国語は日本語の4倍の音が存在し、更にこれに声調が加わるんですよね…

中国語は発音の壁を乗り越えられるかどうかが習得の鍵となります。

ピンインかボポモフォかどちらを覚えるのがいい?

ピンインかボポモフォか、どちらを覚えるべきか悩みますよね。

ボポモフォは完全な記号であるのに対し、ピンインはローマ字ということもあって簡単に感じますが…

ピンインは覚える時に注意が必要

ピンインはローマ字表記なので、覚えやすいように感じますが注意が必要な点もあります。

それは、

ローマ字通りの読み方でない場合がある

という事です。

例えば、『dun』というピンイン。

そのままローマ字読みすると、「どぅん」とかでしょうか。

しかし、この音はボポモフォでは「ㄉㄨㄣ」と表記し、敢えて日本語の音で表すなら「どぅえん」が正解。

ピンインはあくまで ”発音記号” です。

ピンインを発音記号だと理解しないままそのままローマ字読みで覚えてしまうと、「正しく発音できない=通じない」事になります。

けっこういます、ローマ字読みの間違ったままで覚えてしまっている人。案の定全く通じていませんでした…

発音を覚える際は、必ず正しい音を徹底的に覚えることです。

日本語でも「あ」を「お」と間違って覚えた場合、「青」を「おお」と発音する事になり、聞いている方は意味不明です…。

台湾人はボポモフォしか知らない

台湾人は小さい頃からボポモフォで学習をします。

そのため、ピンインの知識がありません。

学校で勉強するだけであれば、ピンインの知識さえあえれば発音できるようになるので問題ありませんが…

台湾で生活するとなると、ピンインに加えボポモフォがわかった方が便利だと思う機会が多いです。

台湾人の夫に知らない漢字の発音を聞く時など、ボポモフォで教えてくれます。

ピンインしかわからない場合、このボポモフォを更にピンインに変換したりという作業が必要に…

中国語の学習を始めた当初はピンインを使っていましたが、色々と面倒で私は結局ボポモフォを覚えました。

何れにせよ台湾で生活するのであれば、この「ボポモフォ」を覚えるに越したことはないと個人的には思います。

台湾の発音記号ボポモフォのまとめ

この記事のおさらい↓

  • 台湾はピンインではなくボポモフォが発音記号として使われている
  • 中国語の音は「子音+母音」の約400音ある
  • 台湾で生活するならボポモフォ習得がおすすめ

ボポモフォに慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、平仮名に似ている記号もあるので習得自体はそこまで難しくありません。

また、ボポモフォの便利さを知ってしまうと、ピンインが逆に不便に感じてしまい今では全く使わなくなりました。

「ボポモフォ」という響きも文字も可愛いくて、だんだんと愛着が湧いてくるはず!笑

中国語は、最初に発音を勉強することで後々の上達スピードが変わってくるので、耳が慣れるまでとにかく発音の練習をすることが大事です。

ボポモフォの覚え方については、「注音符号ボポモフォの覚え方!効率よく覚えるコツを教えます!」の記事を参考にしてくださいね!

参考になれば幸いです。

ではまた〜♪

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