こんにちは、管理人のかどやんです。
今回は、中国語の聞き取り・リスニングの勉強方法についてです。
中国語のリスニングは難しく、慣れるまでにかなりの時間がかかってしまうので、途中でイヤになってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか・・・。
私も、聞き取れない!!!と幾度となく打ちのめされてきましたが、ここは自分で乗り越えるしかありません。
リスニングについて思うのが、鍛えるべきリスニング力って、実は2種類あるなということ。
両方できて、はじめて正しく聞き取れる。
これを理解せずにがむしゃらに勉強していると、結局いつまで経ってもリスニングが苦手なままになってしまうんだと思います。
リスニングはスピーキングと同じくらい難しい。中国語の授業が進むにつれて、強く感じるようになってきました。
会話がスムーズにできるようになりたければ、リスニングの精度を上げること。
リスニングを上達させるために理解しておくべきことと、私のリスニングの勉強方法について書いてみました。
それではどうぞ~。
日本人は耳から情報を処理するのが苦手
海外で語学学校に行ったことのある方なら経験があるかもしれませんが、日本人はリーディング・ライティングが得意で、リスニングとスピーキングが苦手です。
同じレベルのクラスでも、ほとんど話せない(聞き取りできない)けどテストはできる日本人と、とにかく話すけどテストはあまりできない外国人という光景をよく見かけます。
先生にも、日本人はテストはよくできるのに、ホントに話せないよね~と言われて悔しかった苦い思い出が。
これは結局のところ、目からの情報処理が得意か、耳からの情報処理が得意かの違いだと思います。
たくさんの文法・表現を、目を通して頭で理解することは大切です。
ただ、その後に、リスニング・スピーキングの時間をちゃんと設けて勉強しているかどうか。
これが、会話ができる人とできない人の差になってくるのだと思います。
リスニングができない原因
そもそも、「リスニングができない」とはどういう事なのか、その原因から理解していきましょう。
私が、ネイティブと話している時に、”聞き取りができていないな”と感じるポイントは、下記ができなかった時です。
①正しい音を聞き取れていない
②正しく聞き取った音を、正しい意味に変換できない・もしくはその速度が遅い
つまり、私の場合は、これが聞き取りができない原因です。
①が出来たとしても、文になった時にその文が意味することを理解できなければ、それはリスニングができた事にはなりません。
ですので、この両方を鍛えていくことが大事です。
①正しい音を聞き取る練習
「正しい音を聞き取れていない」場合、正しい音をちゃんと聞き取れるように学習する必要があります。
中国語は、日本人からすると同じ音にしか聞こえない、もしくはとっても似ている音が多くあります。
例えば、日本人の苦手な「ㄢ/an」 と「ㄤ/ang」や、「ㄈㄚ/fa」と「ㄏㄨㄚ/hua」など。
目でピンインを確認すれば違う音というのはわかりますが、これを耳から入ってきた音だけで正確に聞き分けるのはけっこう難しいです。
でも、これができないと、たくさんの勘違いをすることになります。
中国語は、同じ音で声調の違う単語もたくさんあるので、かなりやっかいです。
この「正しい音を聞きとれない」を克服するには、ディクテーションという方法を取り入れるのが効果的です。
ディクテーションとは、耳から入ってきた音を、正しく認識できているかを確認するものです。
耳から入ってきた音 = 字(ボポモフォ・ピンイン)
注意点は、耳から入ってきた音と、意味を結びつけるものではないという事。
勉強法はシンプルで、音声を用意し、その音を聞いて書き取ります。
書き取りは、ピンインかボポモフォでします。漢字も書きたい場合は、最後に書きます。
これをすることで、聞き取りができていない音を知ることができます。
ただ、このディクテーションができるのは、中国語の発音を勉強し終わって、ピンイン(ボポモフォ)を覚えた後です。
中国語の音を知らないうちは、書き取り自体ができないのでこの方法は使えません。
ディクテーションに関しては、こちらの記事に書いておりますので、参考にしてみてくださいね。
②音を意味に変換する練習
音を意味に変換するのは、簡単なようでかなり難しいです。
会話は止まることなく続いています。
仮に、ひとつひとつの単語を聞き取れたとしても、文としてどういう意味になるのか、相手がどういう事を伝えたくてその文を使ったのかという所まで、深く理解しなければなりません。
例えば、下記二つの文。似ているようで、相手が伝えたいことはまったく違っています。
①他還沒回來:彼はまだ帰ってきていない
伝えたいこと:ただ単に、彼はまだ帰って来てないよ。と言っているだけ。
②他還不回來:彼はまだ帰ってこない
伝えたいこと:何でまだ帰って来てないの?という気持ち。
②は、6時には家に帰ると聞いていたのに、7時になっても帰ってこず、「まだ帰ってこない!」という心配や焦り、場合によっては怒りのような感情が隠れています。
このケースは、まず「沒」と「不」の違いをしっかりと理解しておく必要があります。
私の中国語の先生ゴダさんが、わかりやすく記事にまとめて下さっているので、良かったら参考にしてみてください。
私の場合、普段の会話では、”①他還沒回來”がよく出てくるのでこっちで聞き慣れていました。なので、急に”②他還不回來”と言われた時、とても混乱しました。
知ってるはずだけど、待てよ待てよ、なんだっけ!??
みたいな感じになりました。(^_^;)
②の文も、全部知っている単語なので、聞き取りはできているんです。ただ、それが文となった時に意味としてすぐに理解できない・・・。
状況とフレーズを一致して覚えていない証拠ですよね。
ネイティブは、状況に応じて意図的に使う表現を変えています。
文を意味へと変換して頭で理解していくには、下記のように勉強すると効果的です。
⇓
文を聞いたらその状況(日本語訳)が瞬時にイメージできるまで、繰り返し練習します。ポイントは、どんな感情なのかまでイメージすることです。
会話では、聞いて相手の言いたいことを理解(イメージ)できなくていけません。これも重要なリスニング力です。
目で見て理解するのに慣れている方が苦手とするリスニングの練習ですが、この練習をしていくことで、音を意味へと瞬時に変換できるようになっていきます。
まとめ
最近は、リスニングもだいぶできるようになってきたので、わからない単語があれば「さっき言ってた〇〇って何?」と聞くことができます。
これは、①のディクテーションを勉強に取り入れてから、リスニングの精度が上がったおかげだと思います。
以前は、「〇〇?」そんな事言ってないよ!とか言われる始末だったので。笑
そういいながらも、習ったばかりの単語や苦手な声調は、脳に音がなかなか定着せず曖昧だったりするので、スピーキングでは間違えて発音してしまうことも。
週に一回、中国語のレッスンに行っていますが、私が言い間違えた音を、ゴダ先生(ゴダラボ)は絶対に聞き逃さないのです。
さっきの単語の声調間違ってるよ~と、優しく教えて下さります。
話せる人は、正しく聞き取れるし、スピーキングでも間違わない。
そして、文の意味もちゃんと理解している。
本当にすごいです。
中国語を日本語みたいに操れる日を夢見て、頑張りたいと思います。
ではまた~。
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