こんにちは、管理人のかどやんです。
現在、中国語の復習に勤しんでおります。
というのも、私の中国語の先生であるゴダさんが、現在日本に帰国中でして、この期間にパワーアップしておこうと決意したためであります。
ゴダ先生のブログはこちら⇒ゴダラボ
現在、ゴダ先生とは「視聽華語3」を使って勉強しているので、とりあえず1、2を最初から復習中~。
語学学校に通っている方にはお馴染みのこのシリーズです↓
「視聽華語1」はさすがに余裕だろう~♪とか思っていたら、苦手な音は上手く発音できなかったりと、自分はまだまだだとショックを受けた管理人です。
例えば、「哪輛汽車」はスラスラ言えても、「 哪幾輛汽車」と「幾」が入ると言い慣れてないせいでスラッと言えなかったり、リスニングでも「あれっ?」となったり。
”知っている” けど ”正しく発音できない・聞き取れない”って意味ないよな・・・と改めて実感。
そして現在、復習をするにあたって、ディクテーションという方法を取り入れているのですが、これが中国語の学習とはすごく相性が良い事に気付いたのです。
因みにディクテーションとは、音だけを頼りに書き取りをするという学習方法。
語学学校では、先生が単語を読み上げて、生徒が書き取りをするというテスト方式で取り入れられている方法です。
耳から入ってきた音が正しく認識できているか、確認するためのものです。
もともと私はディクテーションってあまり好きではなく、そもそも中国語を伸ばす上ではそんなに重要ではないと思っていたのですが・・・。
ある出来事がきっかけで、ディクテーションを勉強に取り入れてみよう!と思ったのでした。
語学を学んでいる学習者であるが故に、疎かにしてしまっている部分が実はあったのです。
ということで今回は、ディクテーションをするきっかけになった出来事と、私の実際のディクテーションの方法とポイントをお伝えしたいと思います。
ディクテーションを使って勉強しようと思ったきっかけ
私は現在、台湾人の旦那さんの家族と同居をしています。
彼ママは家でベビーシッターをしており、平日は私も朝から夜までお手伝いです。
赤ちゃん(男の子・1歳)のご両親は日本語が堪能。
赤ちゃんにも日本語を話せるようになってもらいたい!とのことで、私は日々日本語で赤ちゃんに話しかけております。
もちろん、赤ちゃんのおもちゃはすべて日本語。
ボタンを押すと音楽が流れてくるおもちゃがあるのですが、「森のくまさん」とか「いとまきのうた」とか、懐かしい歌の数々でちょっとほっこりします。
因みに彼ママは日本語が話せないので、音楽を聴きながら「ンンン~♪」とハミング♪
でも、ベビーシッターを始めて2か月くらい経った頃に、ある変化に気付いたのです・・・。
いつものように、赤ちゃんをお風呂に入れようとバスルームで準備をしていた私。
すると、リビングで赤ちゃんと遊んでいた彼ママが、日本語で「い~と~マキマキ~♪」って口ずさんでいるのが聞こえてきたんです。
それもキレイな日本語で。
一瞬、「えっ??」聞き間違えた?・・・(?_?)
と思ったのですが、明らかに日本語で歌ってるんです!!!
一見、大したことないように聞こえますが、何気にすごいことだな~と感心した私。
なぜなら、彼ママは日本語を勉強したことがないし、「あいうえお」さえも知らないから。
これが、日本語をちょっとでも勉強したことがある人だったら、歌えても不思議ではないんですけどね。
彼ママの何がすごいって、日本人が聞いても正しい発音で歌っているということ。メロディがあるから簡単でしょ~って言いたくなりますが、それでもすごい。
だって、私は中国語の歌を、耳からの情報だけでは、正しい発音で歌えないからです・・・。
赤ちゃんはまだ1歳なので、話すことはできません。けれど、音楽を聴きながらダンスをするのが大好きで、誰かが歌を歌っているのを聴くのも大好き。
なので、きっと彼ママは、赤ちゃんを楽しませようという一心で、赤ちゃんの好きなこの日本語の歌を必死に覚えたのだろうなと思ったのです。
そのおもちゃには日本語の歌詞がのっていますが、もちろん彼ママは読めません。
ということはやはり、耳からの情報だけを頼りに、正しい音を習得したことになります。
これは、耳でなんとか聞きとらなければ!っという気持ちが、無意識に強く働いた結果なのだろうな~と分析。
逆に、日本語を勉強している人だったら、この音は「こ」かな「ご」かな?とか気になってしまうと思うんですよね。
目でみて確認して安心したくなるというか。私は、まさにこの状態です。
耳から入ってくる音だけに集中できず、あとで確認したらいっかという甘えがどこかにあります。
実際、普段の勉強も、テキストを見ながら音を聞いていたので、目からの情報を頼りに音を聞いていることになります。
でも、これだといつまで経っても、聞き取りの苦手な音は文脈から判断するしか術がないのです・・・。
リスニングを上達させるには、もっと音に集中して、苦手な音の聞き分けができるようになること。
とにかく、いろんな角度から正しい音というものを確認し、認識していくことが不可欠です。
文脈から判断できるならまだしも、短い単語で言われるとけっこうツライのが中国語。
「懶(ㄌㄢˇ)」は、怠けてるとかダラダラしてとか、lazyという意味。
私がベッドの上でダラダラしているのを見て、怠けすぎだよ!と怒られているのに、「懶(ㄌㄢˇ)」という単語を知らなかったので、「很冷=めっちゃ寒い!」と言われてると思ったんですよね。笑
ここで、正しい「ㄌㄢ」の音を聞き取れていたなら、例えこの「懶」という単語を知らなかったとしても、「冷」と間違えることはないわけです・・・。
いろんな意味で情けない・・・笑
このままではダメだ!聞き分けられる音を増やしていかなければ、勘違いばかりしてしまう・・・と焦った私。
そこで始めたディクテーションが、音の聞き分けに絶大な効果を発揮しております。
もちろん、目で字(もしくはボポモフォ・ピンイン)を見て、正しい音かどうかを確認することは大切なことです。
ただ、脳みそにその音自体をインプットしてしまえれば、その作業さえも必要なくなります。
そして、音の違いを聞き分けられるようになると、会話は格段に楽になるのです。
そうはいっても、習得が難しいのが中国語。
実際、ネイティブでも聞き分けができない音があるくらいなので、100%というのは不可能。
それでも、音の聞き分けの精度をあげる努力は大切だと思います。
そもそもディクテーションって?
ディクテーションは、耳から入ってきた音を、正しく認識できているかを確認するものです。
耳から入ってきた音 = 字(ボポモフォ・ピンイン)
そのため、耳から入ってきた音と、意味を結びつけるものではないという事を頭に入れておく必要があります。
語学の勉強をしていると焦ってしまい、どうしても全部いっぺんに勉強したくなります。
でもそこをグッと我慢して、発音なら発音だけに集中をし、リスニングはリスニングだけに集中するという風に、とにかく一つの事に集中して覚えていきます。
そして、発音が完璧、リスニングも完璧となって、その音と意味を最終的に結びつけていく・・・。この作業を繰り返します。
自分の苦手な音、声調を知ることができる
ディクテーションをすることの最大のメリットは、自分の苦手な音、声調を知ることができることだと思います。
ディクテーションをすると、聞き分けができない曖昧な音が浮き彫りになっていきます。
これどっちだっけ?と、脳に正しくインプットされていない音を知ることができるので、あとはひたすらその弱点を克服していくのみです。
私の場合は、「1声+2声」と「1声+3声」の聞き分けが苦手で、音の組み合わせによっては、「ㄥ」や「ㄢ」などの音も苦手です。
あとは、最初の頃は「ㄚ・ㄜ」や「ㄒ・ㄙ」も音がすごく似ていて苦手だったのですが、今は全く別の音に聞こえます。
正しく発音できるからといって、正しく聞き取りができるとは限らないのが中国語・・・。
中国語の発音の難しさを改めて感じたのです。
ディクテーションの方法
ではどうやってディクテーションをするのか、方法を説明していきたいと思います。
まず、テキストを用意します。その時に必要なのが下記です。
学校で使っているテキストであれば、この条件は満たしていると思います。
既に知っている単語の復習から始めてもいいと思いますし、自分の力を試すつもりで、全く知らない単語に挑戦するのもありです。
ディクテーションで大切なのは、発音できることでも、意味を覚えることでもありません。
耳から入ってきた音と、ボポモフォ(ピンイン)を一致させることです。余計なことは考えず、ひらすら音に集中します。
中国語は英語と違って、文になると音と音がくっついたり消えたり・・・という厄介な現象が起きないため、文単位で聞き取る必要はないと考えます。
そのため、単語に集中して聞き取る練習をします。
私の学習方法はこうです。
もし、一発で聞き取りができなければ、繰り返し何度か聞きます。
聞こえてきたとおりに、ボポモフォ(ピンイン)と声調を先に書き、その後に漢字を書きます。
なんで漢字を先に書かないのかというと、漢字を見てその字のボポモフォを覚えてしまっている場合、自分の書いた字からボポモフォを判断してしまうからです。
結局目から入ってきた情報に頼ってしまうことになり、これではどの音を聞き取れないのかがクリアになりません。
とにかく、ひたすら音を頼りに書き取りをしていきます。
そして、10個書き取りが終わったら、本を見て答えあわせです。(ここは自分で設定してください)
正しく聞き取れなかった場合は、ボポモフォを見ながら何度もその音を聞いて、このボポモフォの音はこれ!という風に脳みそにインプットしていきます。
次回にもう一度テストをして、正解するまで繰り返していきます。
いっぺんにたくさんすると疲れるので、1日20単語くらいがちょうど良いのではないかなと思います。
まとめ
よく、自分が発音できる音は正しく聞き取れるっていいますし、実際そうだと信じていたのですが、中国語に限ってはそうでもないのかも・・・と思うようになりました。
現に、ネイティブに確認してもらって正しく発音はできているのに、聞き取りができていない音があったという現実・・・。けっこうショックですね。(^_^;)
ディクテーションは音を正しく認識する上ではとても有効な方法なのですが、ひとつ問題が・・・。
それは、肝心のネイティブが、巻き舌で発音しなかったりするので、テキストの音は聞き取れても、ネイティブの音は聞き取れなかったりというハプニングが発生します。笑
あとは、年配の方はㄩ(ü)の音の発音が苦手のようで、一(i)で発音したりします。
去(ㄑㄩˋ:qù)を「チィー」と発音された時には、「私、台湾語話せないの~」と何とも失礼なことを言ってしまい、旦那さんは大爆笑。(^_^;)
更に先日、夜市で女の子に話しかけられたのですが、今度は、巻き舌過ぎて全く聞き取れなかった私・・・。
旦那さんも何度か聞き返していて、中国人だったけど、方言きつかった~!と言っていて、中国語って本当に難しいなと再確認したのであります。
まずは身近な人の音を聞き取れるように、頑張りたいと思います。
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