こんにちは、台湾在住7年・ライターのかどやんです。
台湾人と結婚して、早7年。
などなど、国際結婚をしていると色々と質問を頂くことがあります。
今でこそ台湾での生活や文化の違いにも慣れましたが…
やっぱり最初は驚くことや受け入れ難いことが多かったのも事実です。
ということでこの記事では、台湾人と恋愛・結婚して感じた文化の違いを経験談としてまとめてみました。
尚、あくまで個人の感想になりますので、参考程度にして頂けると幸いです。
台湾人との恋愛で文化の違いを感じたこと
まずは、台湾人との恋愛で感じた文化の違いです。
台湾人の夫とはオーストラリアでワーキングホリデー中に出会いました。
1年ほどオーストラリアで一緒に過ごし、約2年間の遠距離恋愛の末に結婚。
遠距離恋愛中はよく台湾に遊びに行っていたんですが、その時にひしひしと感じたのが”文化の違い”でした。
特に衝撃的だったのが下記の3つです。
- 初めての訪台で家族に紹介されそのまま実家に滞在
- 親戚にもすぐに紹介
- 彼氏の家で同居
それぞれ詳しくご紹介致します。
① 初めての訪台で家族に紹介されそのまま実家に滞在
日本と台湾の遠距離恋愛が始まって、初めて台湾に遊びに行った時のこと。
首都台北に1週間滞在して、残りは台中・台南を旅行する予定でした。
夫の実家は台北にあるのですが、台北に滞在中は夫の実家に滞在すると聞かされたのはなんと当日…。
(夫の家族に会うことすら聞いてなかった…)
日本だと、「家族に紹介する=一大事!」ですよね!?
家族に紹介されると思ってないので心の準備をする間もなく、ましてやそのまま実家にお泊まりするという…
人生でもう経験することないであろう貴重な体験でした。笑
台湾では割と付き合ってすぐに家族に紹介され、家に泊まることもおもてなしの一環という感じで全く抵抗なく受け入れてくれます。
日本人の私からすると一大事でも台湾人からすると普通のことなので、前もって教えてもらえないんですよね〜。
文化の違いをひしひしと感じた出来事でした。
② 親戚にもすぐに紹介
またまた夫(当時は彼氏)に会いに台湾に遊びに行っていた時のこと。
夫の家族が家族旅行に行くというので、同行させてもらったことがありました。
「バスで行く」とだけ聞いていたので、てっきり高速バスとかで移動するものだと思っていたんですが…。
当日待ち合わせ場所に到着すると、ツアーで使う大型バスが停まっていて。
聞いたら、大型バスをまるごと1台貸し切ってたんです。
5人しかいないのに大袈裟な〜と思っていたら、次から次へと親戚一同約40名が大集結。
どうやら、”家族”は夫の家族だけではなくて、夫の両親の家族も含めた”家族”だった模様。
親戚一同に紹介され、しかも一緒に旅行に行くことになるとは寝耳に水状態。
びっくりしましたが、これが台湾なんだとなぜか自然に受け入れている自分がそこにいました。笑
家族旅行に誘われたら要注意!もれなく親戚一同ついてきて紹介されるかもしれませんよ。
③ 彼氏の家で同居
初めての訪台で夫の実家に泊まって以来、台湾に遊びに行く際はいつも夫の実家に泊めてもらっていました。
必要なお金は予め渡してはいたのですが、それでもなんかちょっと申し訳なく思っていたんですよね。
でも、結婚してから義母と話していた時に、
夫の前の彼女も実家が遠かったから同居してたのよ〜。
と聞かされて、台湾では結婚していなくてもどちらかの実家で同居するのはそれほど珍しいことではないと知ったのでした。
(世間話大好きな義母なので、悪気なく色々と話してくれます…笑)
台北は家賃が高く、一人暮らしとなるとシェアルームかキッチンなしのワンルームがごく一般的。
そのため、家賃を節約するために家族と同居している・親戚の家に居候している人が割と多くいます。
私としては、結婚前に夫の家族がどんな人達が知ることが出来て良かったなと感じでいます。
台湾人との結婚で文化の違いを感じたこと
続いては、台湾人と結婚してから感じた文化の違いについてです。
結婚前に夫の家族と同居してある程度理解していたといえども、やはり「結婚」となるとまた違う部分が色々とありました。
特に下記の3点が、日本とは違うな〜と感じたことです。
- 夫の家族の一員になる(新たな家庭を作るという感覚はない)
- 大事なことは義父母が勝手に決めるか必ず相談
- 週2、3回のペースで実家に帰省…
それぞれ詳しくご紹介致します。
① 夫の家族の一員になる(新たな家庭を作るという感覚はない)
台湾は結婚すると、女性が夫の家に入るという昔ながらの考えがまだまだ主流です。
戸籍も日本のように元の戸籍を抜けて別になるわけではなく、夫家族の戸籍の中に妻が入ります。
そうすると、こちら側は「結婚後は程よい距離感で良い関係を…」と思っていても、
相手からすると新しい娘が出来た!
という感覚なので、距離感ゼロで接してくるというギャップが生じるんですよね。
妥協できるところは妥協して、譲れないところははっきり意思表示することが大切です。
私は最初猫被ってたためにかなり苦労しましたが、今は程よい距離感を保てています。(5年程かかりましたが…笑)
② 大事なことは義父母が勝手に決めるか必ず相談
日本だと、家を買う・大きな家電を買う・子供の保育園を決めるなどなど、大事なことは夫婦で決めるものだと思います。
でも台湾だと、義父母が勝手に決めてしまうんですよ〜。笑
家を購入する際も、夫と探していたのにいつの間にか義実家のすぐ近くのアパートを勝手に契約されていたり…
息子の保育園を探していたら、義母が勝手に自分の家の近くの保育園に申し込んでいたり…
と、私からすると「なぜあなたが決める?」という感覚なんですが、義父母からすると家族なんだから当然という感覚のようです。
「文化の違い」って、結局は価値観の違いであり、ベースとなる考え方の違いでもあるんですよね…
この部分に関しては、もう諦めることに。笑
本気で無理な時は何があっても首を縦には振りませんが、それ以外は好きにやってもらっています。
(めんどくさがりなので、ついにはイライラすることも面倒になりました。笑)
③ 週2、3回のペースで実家に帰省…
同居を解消してからは、義母から毎日のように夕飯を食べに帰って来てコールが…
流石にそれは無理と断って、今は週2、3回のペースで実家に帰省しています。
多分、日本人の感覚からするとかなり多いですよね。
また、義母は我が家の鍵を持っているので、アポなし訪問も当たり前。笑
私だけかと思っていたら、台湾人の友人は義母が同じマンションの真下の階に住んでいて、毎日アポなし・勝手に鍵開けて入って来るそうで…
「もう、勝手にしてくれって思ってる」と笑っていて、このくらいのメンタルでないと台湾では生きていけないのかもと思いました。笑
台湾人と結婚してよかった点
文化の違いにだけフォーカスしてしまうと、台湾人との結婚しんどいだけ…
みたいになってしまいそうですが…
辛いと感じることもあれば「良かった!ありがたい!」と感じることも、もちろんたくさんあります!!
特に台湾人と結婚して良かったと感じた点は下記です。
- 家族・親戚の助け合い精神がすごい
- 私の家族にも優しい
- 孫の面倒をよく見てくれる
① 家族・親戚の助け合い精神がすごい
台湾人は、家族・親戚の絆がものすごい強いんですよね。
そのため、困った時の助け合い精神も「そこまでする?!」レベルです。
息子が6ヶ月の時に入院することになり、まさかの入院中に息子と二人でコロナ陽性になってしまった時のこと。(コロナ禍)
しかも夜中に判明。(タイミング最悪です)
夫と息子の看病を交代して、私は一人で帰宅しなくてはいけなかったのですが、夜中の3時にもかかわらず義父が迎えに来てくれたんですよね。
当時、タクシーも乗れず高熱で徒歩20分か…と絶望の淵にいたので、本当に救われました。
その後も、回復するまで毎食ご飯を届けてくれたりと、とにかく気にかけてくれます。
普段はお節介に感じてしまう出来事があっても、このお節介さに幾度となく助けられているのもまた事実。
台湾人のこの助け合いの精神は、見習うべきところが多くあると感じます。
② 私の家族にも優しい
家族を大事にする文化なので、私の家族にも優しいです。
私の家族が台湾に来た時は、仕事を休んでまで観光に連れて行ってくれたりと、おもてなし精神がこれまたすごい。
義父もわざわざ空港までお迎えに来てくれたりと(会社休んで。笑)、とにかくできる限りに事をしようとしてくれます。
自分にだけでなく私の家族にも優しく接してもらえると、この家族の一員になれて良かったな!と心から思えました。
③ 孫の面倒をよく見てくれる
台湾は共働きが主流で、孫の面倒は義父母が担う家庭がごく一般的。
公園に行くと、ママ・パパではなく、おじいちゃん・おばあちゃんが孫を連れている光景をよく見かけます。
色んな意見があるとは思いますが、
困った時に助けてくれる人が近くにいる安心感は、計り知れないものがあると個人的には感じています。
最後に:台湾人との結婚に向いている人ってどんな人?
台湾人との結婚は、文化の違い・価値観の違いに多かれ少なかれ悩むことになります。
ただ、やっぱり色んな家庭を見てきて思うのが、台湾人との結婚に向いているのは下記特徴を持った人かなと感じています。
大人数とワイワイするのが大好きな台湾人に馴染みやすいのは、やはり元からみんなでワイワイするのが好きな人です。
私のように「一人も大事」って人は、かなり苦労することになるはず…
また、日本のように「察する文化」ではないので、意思表示をする事も大切。
そして結構重要なのが、台湾人はテキトーで細かいことを気にしないので、こちらも大雑把なくらいでちょうど良いということ。
そうでないと、朝から晩までイライラする羽目になります…苦笑
中国語はマストではないですが、台湾に住むなら話せる方が自分自身が楽です。
言葉の壁って最初はそこまで辛くなくても、長期戦になるとじわじわと効いてくるんですよね。(精神的ストレスが辛くなる)
なので、中国語が嫌いではなく勉強する意欲があるかどうかも、私はとっても大事な事だと感じます。
あくまで私が台湾人と過ごす中で感じた文化の違いにはなりますが、参考になれば幸いです。
それではまた〜♪
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