こんにちは、台湾大好き管理人のかどやんです♪
台湾に少なからず興味を持ち始めたときに、真っ先に疑問に思うのが「台湾人は一体何語を話しているのだろうか?」ということではないでしょうか。
私も、台湾人のお友達ができたときに、すごく疑問に思いました。
今では台湾人の彼氏がいて、台湾の言葉を勉強している、台湾大好きな私なんですが。
最近ちょっとした悩みがありまして。
それは、私が台湾の言葉を勉強していると友達にいうと、必ず聞かれる、
「台湾語」ってどんな感じ?
に対する返答。
それがですね、私が習ってるの、台湾語じゃないんですよね・・・。
台湾の公用語は「台湾語」ではなく実は「中国語」なんです。
なので、私達外国人が台湾で習うのは、公用語の「中国語」。
じゃあ「台湾語」は存在しないのかというと、あるんですよね~。
だから、聞かれても説明するのが、ちょっぴりややこしい・・・(>_<)
さらには、台湾で話されている中国語と、中国の標準語とされる普通話には違いがあったり・・・。
もっとややこしくなってきましたね。(^^;
(もうひとつ付け加えると、原住民が使っている言葉が別に存在します。ただこの言葉は、少数派となるので今回は割愛しますね。)
概要だけでもさらっと理解したい、もしくは説明できるようになりたい!
という方のために、
今回は、「台湾語」と「台湾の中国語(台湾華語)」と「中国の標準語(普通話)」の違いについて、知っている範囲でわかりやすく解説したいと思います♪
私は専門家ではないので、細かーいところまでは説明できませんので、あくまで参考程度にご覧下さいませ。
目次
台湾で話されていることば
台湾の公用語は「中国語」
台湾の公用語は「中国語」です。
台湾の中国語は、『台湾華語 もしくは 台湾国語』といい、中国本土の標準語とされる中国語は『普通話』と言います。
この、台湾と中国で話されている「中国語」には少し違いがあるのですが、それについては、あとで説明しますね。
先に「台湾語」についてです。
台湾には、公用語の他に「台湾語」がある
台湾には、公用語の他に「台湾語」があります。
この「台湾語」とは何なのか?ウィキってみました。
台湾語は、福建省南部で話されている閩南語(Bân-lâm-gú、Hokkien)から派生し、独自の発展を遂げた変種である。伝統的に、台湾語は 中国語という大きなグループ内の方言と見なされていたが、近年はシナ・チベット語族あるいはシナ諸語の独立した言語とされることもある。 “言語か方言か?” という区別にはよくあることであるが、台湾語をどう位置づけるかは当人の政治観に大きく依拠している
参照:ウィキペディア
ちょっと難しいので、台湾人彼の家族の話しを織り交ぜながら解説すると、台湾語は、台湾人にとって「ローカル語」
日本の統治時代の影響を受けて、日本語のまま、もしくは少し変化した面白い単語なんかもあります。
例えば、「ぶどう」を「ぷとう」と言ったり、考え方の固い(頭のかたい)人のことを「頭コンクリ」と言ったりします。
頭コンクリ・・・( ‘ω’)?
頭がコンクリートのようにかたい=考え方が固いという意味で使うそうです。たぶん昔の日本人の誰かが使っていたんでしょうね。笑
この「台湾語」は、中国語とは別物で、私のような台湾語ど素人の外国人には、まったく理解ができません。
中国語の声調は「4声」ですが、この台湾語は「8声」です。
8声!?
中国語学習者なら、この「8声」の驚異を理解できると思うのですが、4声でも苦労するのに8声って・・・
彼に簡単な単語を教えてもらおうとしたのですが、太刀打ちできませんでした。音の出し方がまったくわからずギブアップです。( ̄□ ̄;)!!
この「台湾語」ですが、台湾人の74.5%が話しているのだとか。
80歳以上のお年寄りは「中国語」が話せず、「台湾語」しか話せない。日本語を少し話せる方もいらっしゃいます。
若い人達(10代・20代)は、逆に「台湾語」が話せず、「中国語」のみ。
また、30代~70代の人たちは、器用に二つの言語を使い分けながら話しているという印象です。
首都の台北に住んでいる人は、日常的に「中国語」を話し、「台湾語」を話せない人が多いらしいです。
一方で、南の方の「台南」あたりは、日常的に「台湾語」を話し、つでに「中国語」を話すそう。
ただ私の彼の家族は、台北に住んでますけど、日常的に「台湾語」を話しています。
中国語と台湾語、五分五分な感じです。
中国語を話してるな~と聞いていたら、器用に台湾語にシフトしていて、また中国語に戻ってきて・・・という具合で、聞いている私はかなり混乱します。(^^;
ハ長調のメロディーが、急にト長調に変わる感じでしょうか。ものすごく器用です。
よくよく考えると「台湾語」と「中国語」を話している彼の家族は、すでにバイリンガル!
さらに英語も話す彼は、トリリンガルということになります。
台湾人、すっ、すごい。
台湾の中国語『台湾華語』と中国の標準語『普通話』の違い
台湾の公用語は「中国語」で、ローカル語の「台湾語」も話されている。
ここまで理解ができたところで、今度は台湾の中国語「台湾華語」と中国の標準語「普通話」には、どのくらい違いがあるのかについてです。
これから中国語を勉強しようとしている方には、とっても重要なことではないでしょうか。
簡単にまとめると以下のような違いがあります。
1.文字が違う
◆台湾の中国語は『繁体字』、中国の中国語は『簡体字』
簡単にいうと、使う文字が違います。
中国語の参考書を買うと書かれているのが、『簡体字』
日本人からすると、簡略化されすぎていて、その文字から意味を想像するのが不可能なものが多々あります。
そして、台湾で使われている文字が、『繁体字』
日本語で使われている漢字と同じ場合、もしくはちょっと複雑になっているという印象です。
ただ、繁体字の方が日本人には親しみやすく、発音がわからなくても、見れば理解できるケースがかなりあります。
【例】観光
簡体字(中国):观光
繁体字(台湾):觀光
2.語彙が違う
◆台湾の中国語は『台湾華語』、中国の中国語は『普通話』
台湾の中国語は、『台湾華語 もしくは 台湾国語』といい、中国本土の標準語とされる中国語は『普通話』でしたね。
文字の違いの他に、使われている語彙が違うケースがあります。
これは、歴史的背景が大きく関わってきます。
ここでは詳しい説明は割愛しますが、簡単に説明すると、
1949年に、中華民国政府が台湾に移転したあとに出現した事物に関しては、台湾独自の言い回しが使われるようになっています。
【例】弁当
普通話(中国):盒饭
台湾華語(台湾):便當
【例】クーラー
普通話(中国):空调
台湾華語(台湾):冷氣機
【2016年7月21日追記】
※クーラーの台湾華語を間違って簡体字の「冷气机」と記載しておりました。コメントを頂き気づいたので訂正しています。
3.発音記号の違い
◆台湾は『注音』、中国は『拼音(ピンイン)』
中国語を勉強するときに必須となってくるのが、発音記号。
日本語でいう、『あいうえお』です。
知らない漢字、見ただけでは読めませんからね。
そして、中国の普通話で使われているのは、ピンインというローマ字を使った表記です。
一方、台湾はというと、注音という台湾独自の記号(ㄅㄆㄇㄈ)を用います。
【例】謝謝(ありがとう)
ピンイン(中国):Xie4xie0
注音(台湾):ㄒㄧㄝˋㄒㄧㄝ ˙
3.発音の違い
中国語には舌を巻いて発音する音、『そり舌音』があります。
この音は日本語にはない音です。
【例】
zh :ㄓ ch:ㄔ sh:ㄕ
英語でいう『R』の発音です。その名の通り、舌を巻いて発音します。
中国の中国語では、この巻き舌をしっかり発音します。
当然、語学学校でも舌を巻くように教えられます。
が、しかーし!
台湾の中国語は、ぶっちゃけそんなに頑張って舌巻かなくても通じます。
当の台湾人のみなさんも、あまり舌を巻かずに話している印象です。
彼に聞くと、めんどくさいから。だそうです。笑
普通話(中国の中国語)を勉強している人には必須ですが、台湾華語を勉強する人はそこまで気にしなくてもいいのかもしれません。
まとめ
台湾で話されている言語は「台湾語」で間違いはないのですが、公用語は「中国語」。
台湾ってどこのあるの?と聞かれることもしばしばなので、もっと多くの方に台湾について知って欲しいな~と思う、台湾大好きな私です。
また、中国語を勉強しようと思ったときに悩むのが、最初に「台湾華語」を勉強していいのか・・・だと思います。
中国語といえども、北京語、上海語・・・とたくさんあるので、自分の目的にあった言語を最優先で勉強するのが一番ではないかと個人的には思います。
台湾で話されている言語について、少しでも理解が深まれば嬉しく思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
それでは、また(≧∇≦)/
コメント
台湾の者です:)
クーラーの中国語(台湾華語)は冷气机ではなく、冷氣機ですよ(笑)
冷气机は簡体字で、冷氣機は繁体字なんです(*^ー^)ノ♪
Cynieさん、ご指摘ありがとうございます。
ほんとですね・・・。
この頃はまだボポモフォが苦手でピンインで打っていたので
簡体字と繁体字を切り替え忘れそのまま書いてしまったのではないかと思います。
気づかずに公開するという大失態。
ほんとにありがとうございます。
そして私管理人は、まさか台湾の方からコメント頂けるとは!
と少し驚いております。
日本語お上手ですね。(´∀`)
記事は訂正文とともに変更しております。
ありがとうございます。重ねてお礼申し上げます。
僕台湾人ですけど、この文章見ると、すごく面白いと思います^^
言語の魅力の底なしです~
カクさん、初めまして。
ありがとうございます。
言語の魅力は本当に底なしですね!
台湾華語の勉強とても楽しいです(^^)