「どうやったら価値観が変わりますか?」
「海外に行けば価値観は変わりますか?」
最近よく聞かれる質問です。
というのも、私はワーホリで海外へ行き、このブログでも海外に行って価値観が変わったー!と言っているし、実際、海外生活について聞かれても、価値観は変わったと答えているからです。
私のお友達の周りにワーホリに行きたいお友達がいたりすると、ちょっと私の友達に経験者(私のこと)いるから話し聞いてみたら?となり、お友達のお友達にワーホリの経験を話すということもあります。
そしてそこで必ず質問されるのが、上記のどっちかです。
当初は、この質問に何て答えてあげればいいのかすごく悩んでいましたが、でもやっぱり答えはこれしかなかったです。
私にはわからない
無責任!そんな声が聞こえてきそうですが、それでも私はこう答えます。わからないと。
海外に行って私の価値観は変わったけれど、あなたの価値観が変わるかどうかは、やっぱりわかりません。
価値観ってそもそも何なんだろう。
価値観という言葉に惑わされ過ぎていないだろうか。
今回は、この「価値観」というものに向き合ってみた、私の意見を述べてみたいと思います。
価値観とは何か
価値観をウィキってみました。
何に価値があると認めるかに関する考え方。
価値(善・悪、好ましいこと・好ましくないこと、といった価値)を判断するときの根底となる ものの見方。
ものごとを評価・判断するときに基準とする、何にどういう価値がある(何には価値がない)、という判断
引用:ウィキペディア
なるほど。
つまり、自分の中にある基準となる考え方。
海外に行けば、そこで生活している人の価値観(考え方)に出会い、その価値観はあなたにとって、とても新鮮だと思います。
しかし、その新しい価値観を受けて変化しようとするかは、あなた次第ではないでしょうか。
価値観が変わるとはどういうことなのか、まずは私の経験をお話してみようと思います。
私の価値観はこう変化しました
まず、私がワーホリで行った場所は、オーストラリアのバイロンベイというとても小さな街でした。
街の端から端まで自転車で移動できるくらいの小さい街です。
オーガニックタウンとして有名であり、街がビーチに面しているので、家から歩いて15分くらいでビーチにたどり着けるような自然に溢れた素晴らしい場所でした。
いい波があるサーフポイントとしてとても有名で、たくさんのサーファー達がバイロンベイの波を求めて世界各地からやってきたり、ヨガの聖地としても知られている街でした。
もう、日本の大阪とはまったくの別世界です。(ワーホリ行くまでは大阪でずっと働いていました)
そもそも、なぜこの街に行こうと思ったかというと、「田舎で家からビーチまで歩いていけるようなそんな所ないですか?」とエージェントの方に質問して、勧めて頂いたのがきっかけでした。
日本のセワシイ生活に嫌気が差していたので、少し田舎でゆっくりしたかったのです。けれど、バイロンベイの田舎具合とそこでの生活スタイルは、私の想像とは全くかけ離れたものでした。
というのも、オーストラリアに行く前の私は、バイロンベイについての詳しい情報を一切頭に入れず、なんかゆっくりできそうな街だなくらいのイメージしかありませんでした。
オーガニックにもヨガにもそれほど興味はなく、サーフィンは友達についていって少し教えてもらったことがあるくらいのレベルでした。
ですので、この街に降り立ったときの衝撃はハンパなかったです。
言葉で説明するのがとっても難しいのがこのバイロンベイという街です。ほんとに独特で、行ったら私の言いたいことがわかるはず。
ビーチサンダルさえも履かずに、裸足で歩いている人多数。ビーチをとかではなく、普通の道とかスーパーの中をです。(^^;
ヒールのある靴を履いてレギンスを身にまとっていた私は、完全にアウェイ。何この子?みたいな目で見られました。
この神秘的な街での生活がスタートしたのですが、私がホームステイをしていたお家は、オーガニックをこよなく愛するお家でした。(だからバイロンベイに住んでいるんですよね、きっと)
子供は生の人参をおやつに頬張っています。お菓子食べないの?と聞くと、人参の方が美味しいもん!と言われ、食べたいんでしょ?あげる!と、人参一本渡されます。笑
衝撃。人参は、子供の嫌いな野菜ランキングでは上位に君臨するのではないのか。
また、ある時、クレンジングを買い忘れたので、ホストファミリーのママにクレンジング貸してとお願いして渡されたものは、ココナッツオイル。
えっ??
いやいや、私がいるのはクレンジング!
だから、これ!とココナッツオイルを渡されます。訳がわからなかったのですが、とりあえずイラナイとは言えないので使ってみます。意外だったのですが、メイクがちゃんと落ちる!
この街に長いこと住んでいる日本人のお友達にこのエピソードを話したら、クレンジングの定番だよーという答えが返ってきました。
因みに、この街に長いこと住んでいる日本人は、自然をこよなく愛し、体に負担をかけないものを体に取り入れるように日々心がけている人達が多く、何にも知らない自分はとっても無知だなと思いました。
そして、こういった自分とは全く違う視点で生活している人たちと長く接していくうちに、今までの自分の選択は、間違っていたのではないかと思うようになりました。
先ほどあげたクレンジングに始まり、食べ物、体に触れるものすべて。
ホームステイ先で出てくるご飯は、朝のマーケットで仕入れたオーガニックの新鮮な野菜が使われており、化学と名のつくものが使われることは滅多にありませんでした。
マヨネーズ・ドレッシングすべて、夕食に必要であればその都度ホストママが手作りします。
美味しいご飯を食べ、自然を感じながら過ごす中で、体にも変化が現れ、どんどん元気になっている自分がいました。
この生活スタイルがとても心地よく、こっちの方が自分にはあっていると気づき、極力体に負担の少ないものを選ぶようになっていきました。
クレンジングはココナッツオイルになり、髪、体はアレッポという石鹸のみで洗うようになりました。コンディショナーとかはなしです。
そしたら、お肌がどんどキレイになっていき、髪の毛も太く健康になっていきました。これは自分で感じたというより、久しぶりに会った友達に言われてました。
また、上記の健康に関すること以外にも、思考の変化がありました。
日本にいた時は高いヒールを履き、キレイな服を着てブランドのバッグを身に纏うことで自分の価値は高まると信じて疑いませんでした。
けれど、この街ではそんなもの、何の価値もないと思い知らされることに。
そもそも、靴さえも履いてない人に、ヒールなんて邪魔以外の何モノでもないですよね。笑
外側がボロボロでも、内側めちゃくちゃキラキラしたオーラ出しまくってる人にたくさん出会って、磨くのは外じゃない!っと気づきました。
他にもありますが、キリがないので、大きな変化を挙げるとこんな感じです。
有名メーカーの高いコスメ大好きだったのが、ココナッツオイルのクレンジングに変わり、高いブランドの服大好きだったのが、そんなものに全く興味がなくなった。
高い服にお金かけるくらいなら、海外に出てもっといろんな人たちに会ってみたいと思うようになった。
日本にいても変われることだよね?
自分の変化を話すとたまに言われるのが、
それって日本にいても変われることだよね?
です。
その通りだと思います。日本にいても、誰かに影響を受けてオーガニック思考になった人はたくさんいるでしょうし、だから、私の変化した価値観は日本にいても変化さすことができることだと思います。
けれど、私には無理でした。
日本にいて、オーガニックがなんぞやという情報は知っていたけれど、特に興味を惹かれることもなかったので。
海外に行くことで、心の視野がオープンになり、そこに新しい価値観が入ってきて、具体的な変化を自分自身に感じられてはじめて変化さすことができたのです。
価値観が変わるポイントは、その人にしかわかりません。
日本にいて価値観を変えることが可能な人もいれば、無理な人もいますし、海外に行って変わる人もいれば、やっぱり変わらない人もいます。
また、もうひとつ言われるのが、
価値観の変化ってそんな事を価値観の変化っていうの?
です。
価値観とは、何かを判断するときの自分の考えです。
だから、今までケミカルオンリーだったのを、それではダメだと変化させたということは、判断の基準が変わったことになります。
人にとってはそんなことでも、私にとっては超重要な変化です。
そしてこの基準・価値観は、簡単には変わらない、と個人的には思います。
少しずつ時間をかけて、自分がより良いと思う方へ少しずつ変化させていくものであると考えます。
それが価値観だと思います。
変化を求めているなら自分で確かめる
人の意見は所詮人の意見です。
「どうやったら価値観が変わりますか」と質問するということは、おそらく今の自分はなんか違うと思っていて、変わるべきだと自分自身が思っているということですよね。
その方法が自分ではわからないから、人の方法や意見を聞きたい。ということだと思います。
けれど、その答えは自分で経験して見つけるしかありません。
海外に行けば価値観が変わるって言われたから行こう!と保険をかけるのではなく、新しい環境で出会う新しい価値観と向き合い、自分自身で変化するかどうかの判断を下しましょう。
価値観が変わるかどうかは、あなたがどういった経験をするかと、その経験を通して変化したいかどうかというあなたの意思次第だと思います。
まとめ
自分の直感を信じて新しいことにチャレンジするのは大切です。
私は海外に行って素晴らしい経験をたくさんしたので、行きたいなら「価値観変わるかな」とか考える前に飛び込んでみるといいのにな、と思います。
日本にいるより悔しい思いをたくさんしましたが、それでも良い経験をしたと思える不思議。
海外行っても結局合わなくて速攻日本に帰国する人もいますし、良い・悪い・良かった・そうでもなかったは、本人にしかわからないです。
もし海外に出てみて、自分には合わなかったと分かったなら、それはそれで良い事ですよね?
海外に行きたいと思いつつその思いを我慢しながら悶々と日本で生活するより、スッキリした気持ちで日本での生活に打ち込めるわけですから。
海外に行って価値観が変わるかどうかはわかりませんが、もし価値観が変わらなくても、それはそれで自分の中に揺るぎのない価値観が存在するということで、自信になるのではないでしょうか。
私もたぶん、オーストラリアといえどもシドニーとかに最初に行っていたら、この変化はなかったかもしれないですし、人生面白いなと思います。
「価値観」
心をオープンにして、もっといろんな価値観に出会いたい。
新しい価値観に出会いつつ、自分の価値観を変化させるかは自分自身で決めていこうと思います。