こんにちは、管理人のかどやんです。
昨年末、台湾人彼とめでたく夫婦となったのですが、その裏では、あっちに行ってこっちに行ってと、実のところかなり骨の折れる作業が・・・。汗
役所に行って紙もらって書いて出せばOKでしょ!と思っているそこのあなた、国際結婚をなめてはいけません。(←完全に私のこと。苦笑)
想像以上にややこしくて、国際結婚する重みを実感できた時間でもあったと感じています。
これから、台湾人彼or彼女と結婚予定の方のお役に立てればと思い、私と彼が国際結婚をするにあたって歩んだ道筋をまとめてみました。
参考になれば嬉しく思います。
因みに、台湾人と日本人の結婚といえども、それぞれのパターンがあり、私達のパターンに当てはまらないケースもあると思います。
ですので、ここに書いてある情報はあくまで参考として頂いて、その都度ご自身で役所などに確認を取るようにしてくださいね♪
目次
私達のケース
婚姻手続きのお話をする前に、私達のケースを詳しく書いてみたいと思います。
状況によって、必要書類や手続きが変わってくるので、ご自身のケースに当てはまるかよく照らし合わせた上で、参考にされるかご判断くださいますようお願い致します。
大まかにいうと、この2点がポイントとなります。
日本で先に入籍する場合、手続きはもちろん変わってきますし、必要書類も違うものを用意しなくていけません。
ですので、このパターンの方は、参考にはされないでください。
そして、②の今後の生活拠点が台湾か否かという点。
もし、台湾で長期的に住む場合、居留証(外僑居留證)を申請する必要があります。
そのため、日本に住む・他の国に住むという方は、居留証の申請にかかわる事項は無視して頂ければと思います。入籍手続きのみであれば、流れは同じだと思います。
申請に必要な書類を理解しよう!
結婚準備をするにあたって一番苦労したのが、書類集めです。
Aという書類を準備するために、Bの書類を準備しないといけない・・・。
結局、戸籍謄本何部用意すればよいの??
と、困り果てておりました。
ですので、まずは、どんな書類が必要なのかをまとめてみましたので、これを見ながら下記を読み進めていただくと、より理解が深まるのではないかと思います。
入籍~居留証取得まで、ベストな段取りはこれ!
必要な書類を見ていただくと、台湾にいる間にすべきこと、日本にいる間にすべきことが見えてくると思います。
私の場合は、下記段取りで必要書類を取得していきました。
<台湾にいる間にする事>
<日本にいる間にする事>
4.パスポートの更新(内容に変更がない場合は必要なし)
7.海外転出届提出(必要であれば)
8.国民年金資格喪失届・任意加入届(どちらか)
<再度台湾に入国後する事>
この順番で、手続きの詳細を詳しく書いていきますね。
台湾にいる間にする事
1.台湾で入籍手続き
まず、台湾での入籍からスタートです。
私は、3カ月ほど彼に会いに行っていた間に、台湾での入籍を先に済ませました。
ほんとは、日本に帰ったあとに、日本で入籍してからと思っていたのですが、彼ママ&パパの「YOU 先に入籍しちゃいなよ! YO!」の勢いに押され、変更となりました。笑
<ポイント>
・日本から、戸籍謄本(3ヶ月以内のもの)を持参しておく事(もしくは郵送)
・入籍後、台湾の戶政事務所で取得すべき書類一式取得
※即日発行は難しいケースあり。
詳細の手続きは下記の記事を参照ください。
2.健康診断証明書取得
居留ビザ申請用の健康診断を受けます。
日本でも受診可能ですが、台湾の方が値段が安いですし(日本円で5000円~6000円ほど)、病院側も手続きに慣れています。ですので、可能であれば台湾滞在中に受診される事をおすすめします。
ただし、3カ月以内に診断されたものでないと無効になるので、居留ビザ申請予定の日から逆算して検査を受ける必要があります。
また、証明書の受け取りまで1週間ほどかかります。風疹と麻疹の抗体がない場合は、注射をする必要があるため、帰国の2週間前までには受診するようにしましょう。
因みに居留証は、台湾・日本で入籍手続き完了後、日本で居留ビザを申請して台湾へ入国後に移民局で居留証申請をしてゲットという流です。
<ポイント>
・台湾の方が検査費用は安い
・所定フォームを利用し、行政院衛生署の指定病院(台湾)or 日本で受ける
・3カ月以内に診断されたもの
・証明書の受け取りまで1週間ほど。
詳細の手続きは下記の記事を参照ください。
日本にいる間にする事
3.日本で入籍手続き
台湾での入籍手続きが完了したら、日本の役所に、”他国で入籍済みです” という報告をする必要があります。
私の場合は、交流協会のホームページ「日本人と台湾人の結婚手続きについて」に書かれてある書類を準備していったのですが、結婚証明書は必要ありませんでした。
更には、台湾人はわざわざ同席する必要もなく、日本人だけで手続きを完了できます。役所によって若干の違いがあると思うので、詳しくは届出予定の役所に直接問い合わせをされる事をお勧めします。
<ポイント>
・必要書類は、届出予定の役所に確認
・入籍後、日本の役所で取得すべき書類一式取得
※入籍後は、今までの家族の戸籍から抜けて、自分が筆頭主になった戸籍が作られます。新しい戸籍が作成されるまでに、早くて1日かかりますので、即日発行は難しいようです。
詳細の手続きは下記の記事を参照ください。
4.パスポートの更新(切替申請)
日本での入籍の際に本籍を変更された場合、パスポートも更新が必要となります。(正しくは切替申請というようです)
本籍地を変更されない方には関係ないので、飛ばしてくださいね!
私は、日本での入籍を機に、本籍地を変更しました。そして、ちょうどパスポートの有効期限が今年の夏までだったので、切替申請するベストタイミングでした!
私の本籍地は、なぜか母が遠い昔に住んでた家になっており、何かあるたびに書類を取り寄せなくてはならず、これがかなり面倒だったんです。
パスポートの更新をするとパスポート番号が変わります。
そして、居留ビザの申請及び無犯罪記録証明書の取得にはパスポート番号が必要です。
無犯罪記録証明書を申請に警察署へ行った際、パスポートの更新予定がすぐにあるかを聞かれました。近日中に更新予定がある場合は、更新後(新しいパスポート番号で)の申請をお願いしているとのことでした。
また、居留ビザの申請をウェブ上でしたあとにパスポートの更新をした場合、印刷した申請用紙に書かれている番号と、実際に居留証を申請しに行ったときに提出する新しいパスポートの番号は違うわけですよね。
この辺がどうなるのか気になったので、ビザ申請時に聞いてみると、もう一度新しい方のパスポート番号で申請をし直す(ウェブ上で)必要があるそうです。
私は、健康診断をパスポート更新前に受診しており、健康診断証明書には古い方の番号が書かれていたため、健康診断し直しか!?と唖然としていたら、こちらは古い方のパスポートを提示してなんとかなりました。
なので、パスポート更新は、健康診断後でもOKですが、居留ビザ申請・無犯罪経歴書取得前にするのがベストだと思います。
余談ですが、私は既に住民票の海外転出届を出していたために、居所申請というのをしました。そのために、戸籍の附票を準備。
居所申請とは、住所を管轄する都道府県ではなく、居所を管轄する都道府県でパスポート申請することをいいます。
通常は、住民票を実家においたまま県外に住んでる学生とか、単身赴任の方が利用するのですが、海外転居済みで日本に住所がない方も、この方法でパスポートの切替申請が可能です。
ビザなどがあれば手続きがスムーズだったのですが、ビザ取得前で肩身がかなり狭かったです・・・。係の方も、レアなケースなのか、あっち行ってこっち行ってとバタバタ。
申し訳ない。(^_^;)
最終的に、なぜ居所申請をするのか理由を事細かに書いて、無事に新パスポートをゲットできました♪
<必要な物>
・今持っている有効なパスポート
・パスポート用の写真1枚
・戸籍謄本or戸籍抄本
・戸籍の附票※
※海外転居済みで居所申請する場合のみ。住民票を抜いていない場合は不要。
<ポイント>
・本籍を変更した場合、パスポートの更新も必要(切替申請)
・パスポート番号は変わる
・居留ビザのウェブ申請及び無犯罪記録証明書の取得前に手続きするのが◎
・申請から受取まで約1週間
5.無犯罪記録証明書取得
居留ビザ申請に必要な書類です。管轄の警察署の鑑識課で発行してもらえます。
必要書類などは、管轄の警察署のホームページでチェックするか、直接問い合わせをしましょう。
下記は私が準備したものです。
<必要書類>
・パスポート
・証明書の発給を必要としている事実が確認できる書類 (居留ビザの申請書をプリントアウトしたもの)
・県の収入証紙600円分
・運転免許証などの身分証明
・戸籍の附票(住民票の除票でも可)※
※私は、この時点で既に住民票の海外転出届を出してしまっていたので、戸籍の附票(住民票の除票)が必要でした。まだ住民票を抜いていない場合は必要ありません。
指紋を採取し、約1週間ほどで無犯罪記録証明書ができあがります。受取は必ず本人が行くこと。
また、厳重に封がしてあり、開封した場合は無効となるので、注意しましょう。
<ポイント>
・管轄の警察署の鑑識課へ必要書類などを問い合わせる
・居留ビザの申請をウェブ上で登録した後、プリントアウトする。証明書の発給を必要としている事実が確認できる書類として提出。
※居留ビザのウェブ申請後、30日以内に管轄の駐日代表機関に必要書類一式を提出し申請しなければ、登録データは削除されます。その場合は、もう一度ウェブで登録すれば問題ありません。
・受取まで約1週間
・受取は本人のみ可
・無犯罪記録証明書は開封不可
6.居留ビザ申請
まずは、専用ウェブサイトで登録をする必要があります。
⇒https://visawebapp.boca.gov.tw/BOCA_MRVWeb/subroot/MRVWeb0_form.jsp
登録が終わったら、必ず番号を控えておきます。プリントアウトをしたものが申請書となるので、必要書類と一緒に駐日代表機関へ提出。
無犯罪記録証明書の時に登録をすると思いますが、警察署に提出する用と駐日代表機関へ提出する用の2部(予備が必要であれば3部)を印刷しておきます。
居留ビザの申請場所は、私は家が四国なので、管轄が大阪の台北駐大阪経済文化弁事処でした。
下記が代表処のサイトです。必ず管轄の代表処へ申請に行きましょう。
居留ビザはあくまで台湾へ入国するためのビザなので、入国後に移民局へ行き、台湾在住許可証である「居留証(外僑居留證)」を申請する必要があります。
<ポイント>
・必ず専用ウェブサイトで事前に登録をする
・ウェブ登録後は、番号を控えて2部(3部)印刷、これが申請書となる
※登録後に間違いに気づいた場合は、再申請をする(訂正不可)
※登録から30日以内に代表処へ申請に行かない場合、登録は自動的に削除される。その場合も、再度申請する
・申請は、管轄の代表処へ行くこと
・必要書類も、管轄のサイトのものをチェックすること
居留ビザ申請手続きの詳細はこちらを参照ください。
7.海外転出届提出
海外で生活をされる場合、海外転出届を出された方が良いかもしれません。
ただし、絶対にそうしなければならないというわけではなく、あくまで個人の判断となります。
転出届を出すメリット・デメリットを簡単にまとめてみましたので、ご自身のケースに当てはめてご決断ください。
<メリット>
・国民年金が強制加入ではなくなり、任意となる
・住民税の支払い義務がなくなる
※ただし、住民税は遅れて請求がやってくるので、転出してすぐに支払不要となるわけではないので注意が必要です。
<デメリット>
・住民票をベースとする行政サービスで不都合が生じる(住民票の取得など)
・マイナンバーが失効するため、不都合が生じる(海外への送金ができないなど)
・健康保険に加入できなくなる
年金は必要であれば任意加入ができますが、健康保険は加入できなくなってしまいます。これは、一時帰国時にはちょっと心配なところです。
しかし、一時帰国のことを心配して住民票を残したまま海外へ行った場合、保険料・国民年金などなど、義務として支払う必要があります。
人それぞれ置かれている状況が違うと思いますので、自分の状況に応じて転出届を出すかご決断ください。
届出を出される場合は、海外へ出国される2週間前から届出可能です。
<ポイント>
・自分の置かれている状況で届出を出すか判断
・届出を出す場合は、出国の2週間前から可能
8.国民年金資格喪失届・任意加入届を出す
海外転出届を出した場合のお話です。届出を出さない場合は、関係ないので飛ばしてくださいね。
海外転出届を出した場合、国民年金への加入が任意となります。
継続加入を希望しない場合は国民年金資格喪失届、もし任意で加入する場合はその手続を年金事務所でします。
役所によっては、海外転出届を出すと自動的に年金の資格喪失しますので特に手続き必要ないです・・・と言われるかもしれません。
ただ、私はオーストラリアにワーホリに行った際にこう言われ、特に手続きをせずにいたら、のちのち催促状が届き大変でした。
役所でそう言われても、年金事務所に出向くか電話で問い合わせをした方が無難です。
私の場合は年金事務所へ行き、国民年金資格喪失届を出しました。
任意加入されるか国民年金資格喪失届を出されるかは、ご自身でご判断くださいね。
再度台湾に入国後する事
9.居留証申請
居留ビザを使って台湾へ入国をしたら、15日以内に移民署へ赴き、居留証への切替申請をします。
私は台北市に住んでいるので、台北市の移民署へ行ってきました。必ず、お住まいの地域の移民署へ行く必要があるので、ご注意ください。
また、居留証を申請に行く際は、配偶者(台湾人夫or妻)同伴が必須です。
申請から受取まで約2週間。
2週間後に、在住許可証である「居留証(外僑居留證)」を無事にゲットしたら、長かった結婚手続きすべてが完了となります。
<ポイント>
・住んでいる地域の移民署へ行く
・申請時は配偶者(台湾人夫or妻)同伴が必須
居留証取得手続きの詳細はこちらを参照ください。
まとめ
すること盛りだくさんです。
申請から受取までの期間がそれぞれに必要なので、ささっとできないのがツライ所ですね。
台湾での入籍から居留証取得まで、私は約2カ月半かかりました。長かった~!
そして、これは私が辿った道のりですので、それぞれのケースによって違ってくると思います。
確かなのは、ご自身が提出・申請する場所に確認することです。この記事は、あくまで参考としてくださいね!
お互い、台湾人をパートナーに持つ日本人として、頑張りましょうね!
加油~♪